神奈川県でおすすめの外壁塗装業者をご紹介します。

外壁塗装業者を選ぶ際はどのような点を重視する？WEBアンケートで調査！

住まいの外壁塗装を検討する際、多くの人が悩むのが業者選びです。神奈川県内にも数多くの業者が存在するため、どのように業者選びをすればよいか分からないという人も多いのではないでしょうか。

今回当サイトでは、外壁塗装業者を選ぶ際どのような点を重視するかについてのWEBアンケート調査を実施したので、業者選びにお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。結果は以下の通りです。

第1位は「保証やアフターフォローが充実しているか」でした。外壁塗装は、施工が完了したらそれで終わりではなく、定期的なメンテナンスが欠かせません。何か不具合がトラブルが発生したときに迅速に駆けつけてくれるアフターフォロー体制はもちろん、どのタイミングで定期点検に来てもらえるのか、あらかじめ明記している業者であれば安心です。

また、保証の内容や保証期間についても業者によって異なります。手厚い保証が完備されていれば万が一の際にも安心なので、契約前に必ずチェックしておくとよいでしょう。

第2位は「見積もりの内容が適切か」でした。外壁塗装業者を選ぶ際は、複数の業者から相見積もりを取ることが大切です。その際、金額だけを比較するのではなく、見積もりの内容までしっかり確認するようにしましょう。

「一式」という不明瞭な書き方がされている見積もりでは、あとから追加費用を請求される可能性もあります。何にいくらかかるのか、細かく明記されている業者であれば、そういったトラブルを避けることができるでしょう。

第3位は「施工実績が豊富か」でした。施工実績が豊富な業者であれば、それだけ多くの人から選ばれてきた理由があるはずです。口コミや、各社の公式サイトに掲載されている施工事例などを参考に、信頼できる業者を見つけましょう。

第4位は「自社施工か」でした。外壁塗装業者の中には、実際の施工を下請けの職人に任せているケースも少なくありません。自社施工を徹底している業者であれば施工品質が一定であることはもちろん、中間マージンもかからないため、費用面でのメリットもあります。

アンケートの結果は以上です。ここからは、優良な外壁塗装業者を選ぶ際にチェックすべきポイントについて、より具体的に解説していきます。

優良な外壁塗装業者を選ぶポイント

外壁塗装は、建物の美観を保つだけでなく、雨水の浸入を防いで建物の寿命を延ばすためにも必要不可欠です。しかし、数多くある業者の中から、どの業者に依頼すればよいか迷ってしまう方も多いでしょう。

悪質な業者とのトラブルを避けるためにも、事前に優良な業者を見極めるためのポイントを押さえておくことが重要です。ここでは、信頼できる外壁塗装業者を見つけるためにチェックしたいポイントをご紹介します。

アフターフォローが充実しているか

外壁塗装は、工事が終わったらそれで終わりではありません。施工後に万が一、外壁に不具合やトラブルが発生した際にきちんと対応してくれるかどうかが重要であり、優良な業者は、工事後のアフターフォロー体制が整っていることが特徴です。

たとえば、工事完了から1年後、5年後など、あらかじめ定期点検のスケジュールが組まれているような業者であれば、それだけ自社の仕事に自信と責任を持っていると判断できるでしょう。

外壁は何十年もの間、定期的なメンテナンスを繰り返す必要があるため、継続的にフォローしてくれる体制が整っている業者を選ぶことが大切です。もちろん定期的なメンテナンスだけでなく、トラブルなどが発生した場合にもしっかりと対応してくれるかどうかも確認し、長期的に見て安心できる業者に依頼ましょう。

保証が充実しているか

外壁塗装の工事には、大きく分けて2種類の保証があります。ひとつは、職人の施工不良に備える「工事保証」、もうひとつは、使用した塗料自体に不具合があった場合に備える「製品保証」です。

製品保証は、塗料メーカーが認定した施工店にのみ提供されることが一般的であるため、優良な業者であれば、工事保証だけでなく、製品保証も用意しているケースが多いです。

また、保証書の発行や、保証内容が請負契約書に明記されているかも、必ず確認しましょう。口頭での保証の約束は、のちのちトラブルに発展する可能性があるため注意が必要です。

保証期間も業者によって異なり、なかには10年以上の長期保証を設けているところもあります。どのような保証があるのかは、見積もりなどの際に確認しておきましょう。

施工実績が豊富か

優良な外壁塗装業者は、施工実績が豊富であることが特徴のひとつです。外壁塗装は職人による手作業で行われるため、経験と実績の豊富さが仕上がりの品質に大きく影響します。

自社の施工に自信がある業者は、公式サイトで具体的な施工事例を写真付きで公開していることがほとんどです。実際に塗装を希望する外壁と同じ種類の物件の事例が多ければ、より安心して任せられるでしょう。

また、公開されている事例に施工における各工程の写真や詳しい内容が載っていれば、さらに信頼性が高まります。ぜひ依頼する前に、施工実績を確認してみてください。

自社施工か

依頼された仕事を下請けに出さずに、自社の職人で施工している業者は優良と判断できます。自社施工の業者は、下請けに依頼する際に発生する中間マージンがかからないため、適正価格で質の高い工事が期待できるからです。

下請けに出している場合、職人の質が安定していない可能性や、マージンが発生して費用が高くなる恐れがあり、仕上がりや支払いに大きな差が生まれる可能性があります。

また、万が一トラブルがあった際の連絡も、下請け業者に情報が伝わるまでに時間がかかることも多く、すぐに対応してもらえない可能性もあるでしょう。自社に高い技術力を持つ職人を抱えている自社施工の業者は、費用を抑えつつもクオリティの高い外壁塗装が期待できるため、安心して依頼できます。

見積もりの内容が適切か

複数の業者から見積もりをとって比較する際、つい総額だけを見てしまいがちですが、その内容が詳細に記載されているかをチェックすることが大切です。優良な業者は、それぞれの項目と単価が細かく記載された明確な見積書を提示してくれます。

一方、施工内容の詳細がなく「一式」などとまとめて記載されている場合は、後から追加費用を請求されたり、手抜き工事につながるリスクもあるため注意が必要です。また、他社と比較して明らかに相場からかけ離れた安い見積もりの場合も、塗料のグレードが低い、使用量が少ないなどの可能性があります。

見積もりの内容をしっかり確認し、何にどれくらいの費用がかかるのかを把握するようにしましょう。

こんな業者には注意！悪徳業者の見極め方

優良な業者を選ぶには、悪質な業者の特徴をあらかじめ知っておくことも大切です。悪徳業者を見極める方法はいくつかありますが、まず、突然訪問してきて契約を急かしたり、相見積もりや家族との相談をさせない業者は避けるべきです。このような業者は、他社と比較されて契約を断られることを恐れている可能性があります。

また、「今すぐ直さないと家が倒壊する」といった言葉で不安を過剰にあおってくる業者や、「塗装すればメンテナンスは不要」といったありえないメリットばかりを提示する業者も危険です。さらに、大幅な値引きやキャンペーンをアピールしてくる場合も、もともと高額な費用を提示して、値引きでお得感を植え付けようとしている可能性があるので注意しましょう。

ほかにも、工事費用の全額前払いを要求する業者にも注意が必要です。この場合、ずさんな工事を行ったり、着工せずに費用を持ち逃げされる可能性があります。

ここでご紹介したような特徴を持つ悪徳業者に遭遇したときは、毅然とした態度で断ることが大切です。

外壁塗装のメリット・デメリット

外壁塗装は、単に見た目を美しくするだけでなく、住宅の機能や価値を長期にわたって維持するために不可欠です。しかしそうしたメリットだけでなく、工事中の生活への影響や費用など、いくつかのデメリットも存在します。ここでは、外壁塗装のメリットや注意すべき点、そして放置することの危険性について詳しく解説します。

外壁塗装のメリットや重要性

まずは、外壁塗装のメリットや、なぜ重要であるのか、その理由を見ていきましょう。

建物の耐久性向上と長期的なコスト削減

外壁塗装は、単に見た目を美しくするだけでなく、建物をさまざまな外部要因から保護し、耐久性を飛躍的に向上させるという重要な役割を担います。塗膜は、雨水や紫外線といった自然環境からのダメージを直接的に防ぎ、外壁材への浸水を抑制するため、建物の構造部分である木材の腐食や劣化を抑えることができるのです。

とくに、耐候性に優れたフッ素系塗料などは、その特性により建物を長期間保護し、塗り替えサイクルを延ばす効果も期待できます。結果として、長期的な修繕コストの削減にもつながり、経済的なメリットも大きいといえるでしょう。

防水・防カビ・防シロアリ効果

外壁の塗膜が経年劣化すると、ひび割れや剥がれが発生し、雨水が内部に浸入する原因となります。そのような状況になる前に新しい塗膜を形成することで、雨水の侵入を防ぎ、水による損傷や雨漏りのリスクを大幅に減少させます。

さらに、透湿性を持つ塗料は、内部の湿気を効果的に外へ逃がすため、結露の発生を抑制します。これにより、カビやシロアリといった建物の構造に深刻なダメージを与える可能性がある要因を根本から排除し、内部環境を健康で清潔に保つことができます。

断熱・遮熱効果で快適性向上

外壁塗装に使用する塗料には、断熱性や遮熱性を向上させる機能を持つものがあります。遮熱塗料は太陽からの熱放射を反射し、壁自体が熱を吸収するのを防ぐため、夏の室温上昇を効果的に抑え、エアコンの使用を抑えることができます。

また、断熱塗料は、塗膜が熱の伝わりを緩やかにすることで、冬場の室内の暖かい空気を逃がしにくくします。これらの機能性塗料を使用することで、一年を通じて住まいの快適性を保ちつつ、光熱費の削減につながるでしょう。

外観の美しさ回復と資産価値向上

外壁塗装は、経年劣化による色あせや汚れを解消し、新築のような美しさを取り戻すことができます。これにより、住まいの魅力や価値が向上し、将来的な売却や賃貸を検討する際に有利になるケースも少なくありません。

また、塗料のなかには、特殊な成分によって表面の汚れが付着しにくくなる防汚機能を持つものもあります。これらの塗料で塗装すれば、排気ガスや雨水に含まれる汚れ、藻やカビなどが外壁に固着するのを抑制し、長期にわたり美しい外観を維持できます。

防汚性の向上は、頻繁な清掃の手間を省くだけでなく、汚れによる塗膜の劣化も軽減し、メンテナンスサイクルを長くすることにもつながります。

ひび割れ補修と新たな劣化の抑制

外壁塗装は外壁を美しく塗り替えるだけでなく、既存のひび割れを補修する重要な役割も担っています。

塗装前の下地処理では、専門の業者が外壁の細かなひび割れや亀裂を丁寧に埋める作業を行います。この補修作業によって、雨水が建物内部に侵入する経路を遮断し、構造体の腐食を防ぐことができるからです。

また、塗料の種類によっては、建物のわずかな動きや温度変化に対応できる柔軟性を持つものもあり、新たなひび割れの発生を抑制する効果も期待できます。

外壁塗装のデメリットや注意点

外壁塗装は建物にとって欠かせない重要なメンテナンスですが、事前に知っておきたいデメリットや注意点もあります。

工事中の生活への影響

外壁塗装工事中は、家全体が足場で覆われるため、普段通りの生活ができないことがひとつのデメリットです。高圧洗浄の汚水や塗料が室内に入るのを防ぐため、基本的に窓を開けての換気ができません。

また、足場の設置や高圧洗浄、塗装作業中の機械音などが発生するため、静かに過ごすことが難しくなってしまったり、塗料のにおいが室内に入り込み快適さが失われてしまったりする可能性もあるでしょう。

塗装を行ううえで仕方のないことではありますが、事前に業者に相談することで、窓を開けられるタイミングや大きな音が鳴る日を教えてもらうなど、不便を最小限にするための対策をとることができるので、ぜひ不安なことがあれば相談しておきましょう。

近隣への配慮が必要

外壁塗装工事は、騒音や塗料のにおい、塗料の飛散などで、近隣の方に迷惑をかけてしまう可能性があります。そのため、工事前には必ず近隣へのあいさつを行い、工事期間や作業時間、予想される騒音や臭いの程度などを丁寧に説明し、理解を得られるようにしておきましょう。

信頼できる業者は、近隣へのあいさつや工事内容の説明を丁寧に行ってくれます。また、工事中もつねに近隣の方への配慮を怠らず、コミュニケーションをとりながら不安を解消しておくと、後々トラブルになることを防げるでしょう。

費用が高額になりがち

外壁塗装には、高額な費用がかかります。一般的な費用は70万円から100万円以上になることもあり、資金面での不安を感じやすいでしょう。そのため、十分な資金計画を立て、余裕を持って支払えるようにしておくことが大切です。

また、はじめから1社に絞るのではなく、複数の外壁塗装業者に見積もりを依頼し、適正価格を知ったうえで、費用について丁寧に説明してくれる業者を選びましょう。

外壁の劣化を放置するリスク

外壁の劣化を長期間放置すると、家にとってさまざまなリスクが発生してしまいます。どのようなリスクがあるのかを見ていきましょう。

建物の寿命が短くなる

外壁の劣化を放置すると、建物を保護する機能が失われ、建物の寿命が著しく短くなるケースがあります。雨水や紫外線によるダメージが蓄積し、建物全体の構造的な劣化が加速する可能性があり、快適さに影響を及ぼすこともあるでしょう。

深刻な雨漏りにつながる危険性

外壁の小さなひび割れを放置すると、雨水の侵入経路となり、雨漏りを引き起こす危険性があります。雨漏りは、内部の構造物を腐食させるだけでなく、カビやシミを発生させ、住む人の健康にも悪影響を及ぼします。

補修費用がより高額になる

外壁の小さなダメージを放置すると、やがて構造的な損傷に発展し、より高額な補修費用が必要になることも珍しくありません。単なる塗り替えでは済まず、損傷した壁材の交換や、雨漏りによる内部の修理など、多岐にわたる工事が必要となる場合があります。

外壁塗装をする適切なタイミング

外壁塗装は、適切なタイミングで実施することで、より長く、安心して住み続けることができます。ここでは、一般的に推奨されるタイミングと、見逃してはいけない外壁の劣化サインについて詳しく解説します。

最初の外壁塗装は築10年が目安

外壁塗装を行う最初のタイミングは、一般的に築10年が目安とされています。外壁の劣化は目に見えない部分でも進行しており、築10年ほどで塗膜の機能が低下し、建物を保護する役目を果たせなくなってくるからです。

しかし、これはあくまで目安であり、築10年を待たずに外壁に何らかの劣化サインが現れた場合は、早めに塗り替えを検討することが重要です。

塗料の種類によって耐用年数は異なりますが、一般的に家庭でよく使われる塗料の耐用年数は7年から10年とされています。この期間を目安にしながら、大きな劣化が起きる前に塗り替えを行うのがおすすめです。

外壁塗装をすべき劣化のサイン

外壁の劣化は、いくつかの目に見えるサインとして現れます。これらのサインは、見た目の美しさが損なわれていることだけでなく、建物の保護機能が低下していることを示しています。ひとつでも見つけたら、外壁塗装を検討するタイミングが来ていると考えてください。

初期段階の劣化サイン

塗装面の色あせや変色は、外壁の劣化における初期段階のサインです。これは、塗料に含まれる顔料が紫外線の影響で分解されることで起こる現象のひとつです。

そのため、とくに日当たりの良い南側の外壁から劣化が進む傾向があります。この段階ではまだ防水性が保たれていることが多いですが、塗膜の劣化が始まっている明らかな兆候であることは理解しておきましょう。

次に起こるのがチョーキングと呼ばれる現象です。壁の表面にチョークのような白い粉が付着する状態で、手のひらで壁をなでると白い粉が手に付きます。

これは、紫外線によって塗膜が劣化し、塗料の顔料が粉状に浮き出てくることで発生します。チョーキングが発生すると、塗膜の防水機能が失われている状態であり、雨水が外壁材に染み込みやすくなるため、次の段階の劣化を防ぐためにも早めの塗り替えが必要です。

放置すると悪化するサイン

外壁の防水性が低下すると、建物に水分が染み込みやすくなり、とくに日当たりの悪い場所や風通しの悪い場所に、カビやコケ、藻、サビが発生し始めることがあります。コケやカビは見た目を損なうだけでなく、湿気を含んでいることから、建材の腐食を引き起こす原因となります。

さらに、長期間放置すると根が内部にまで入り込み、簡単には除去できなくなるため注意が必要です。サビは、経年劣化やひび割れから鉄部が水に触れることで発生し、放置すると建物の構造にまで影響を及ぼす可能性があるため、早めに対処することが重要です。

構造部分に影響を与える危険なサイン

ひび割れ（クラック）は、外壁塗装をすべき重要なサインのひとつです。ひび割れには、幅0.3mm未満の「ヘアークラック」と、幅0.3mm以上の「構造クラック」があります。

ヘアークラックは塗膜の経年劣化が原因であることが多いですが、構造クラックは建物の構造部分にひびが入っている可能性があり、早急な対処が必要です。ひび割れを放置すると、そこから雨水が浸入し、雨漏りや建材の腐食を引き起こす危険性が高まります。

塗料の剥がれや浮きは、劣化がかなり進行しているサインです。紫外線などの影響で塗料の密着性が低下し、塗膜が浮いたり剥がれたりすることで、下地の外壁材がむき出しになります。

こうなると下地に直接ダメージがおよび、建材の劣化が急速に進んでしまいます。ただし、塗装後1年以内に剥がれが発生した場合は、施工不良である可能性も考えられます。

また、外壁材であるサイディングボードの反りや変形も見逃せないサインです。サイディングボードは建物の防水性と気密性を守る役割を担っていますが、内部に湿気が侵入すると、膨張・収縮を繰り返して変形してしまいます。この変形は、外壁の保護機能が失われていることを示しているため、早めの対応が必要です。

外壁塗装の施工期間や工事の流れ

外壁塗装は、ただ塗料を塗るだけでなく、住宅を長持ちさせるための大切な工程がいくつも含まれています。一般的な戸建て住宅の場合、工事にかかる期間は7日から14日前後が目安です。ここでは、工事の流れを簡潔に解説します。

事前準備と足場設置

工事を始める前に、近隣住民へあいさつを行います。工事車両の出入りや騒音など、近隣に影響が出るため、事前に工事期間や時間帯を伝えておくと安心です。

その後、職人が安全に作業するための足場を組み立て、塗料の飛散を防ぐ保護シートを張ります。

壁の洗浄と下地処理

足場が組まれたら、外壁に付着した汚れやカビ、コケなどを高圧洗浄で徹底的に洗い流します。この作業は塗料の密着度を高めるために不可欠な工程です。

洗浄後は、塗装の仕上がりを左右する下地処理を行います。下地処理では、ひび割れの補修やサビ落としなど、外壁の状態に合わせた作業があるため、状態によっては多くの処理が必要になるケースもあります。

塗装から完了

下地処理が終わると、いよいよ塗装です。外壁塗装は通常、下塗り・中塗り・上塗りの3回塗りが基本で、それぞれの工程の間に塗料を乾燥させる時間が必要です。

すべての塗装が完了したら、外壁塗装業者と一緒に最終点検を行い、塗り残しや塗りムラがないかを確認しましょう。問題がなければ足場を解体して清掃を行い、工事完了となります。

外壁塗装の費用相場

外壁塗装にかかる費用は、決して安くはありません。だからこそ、その費用がどのように構成されているのか、相場を把握することで、安心して計画を進めることができます。

ここでは、坪数ごとの費用相場や費用の内訳、さらには費用を抑えるための方法について解説します。

外壁塗装の坪数ごとの費用相場

外壁塗装にかかる費用は、住宅の大きさによって大きく変わります。一般的には、延床面積（1階と2階の床面積の合計）をもとに費用を算出することが多く、おおまかな目安は以下の通りです。

※実際の費用は、建物の形状や劣化状況、使用する塗料の種類によって変動します。

また、塗装面積は延床面積の約1.2倍が目安とされており、たとえば30坪の住宅なら、塗装面積は約120㎡と計算できます。この塗装面積に、使用する塗料の1㎡あたりの単価をかけることで、おおまかな費用を把握できます。

外壁塗装の費用の内訳

外壁塗装の費用は、複数の項目に分けられます。それぞれの費用がどのくらいを占めるか、内訳を見ていきましょう。

塗料代

塗料代は、費用全体の約20％～30％を占めます。塗料は種類によって価格や耐久性がさまざまですが、性能が高い塗料の方が価格が高くなりがちです。

一般的に、アクリル塗料やウレタン塗料は比較的安価ですが、シリコン塗料やフッ素塗料、無機塗料など、耐用年数が長いものほど高価になります。

足場代

職人が安全に作業するために必要な足場を組み立てる費用で、工事費用全体の約20％を占めます。坪数や建物の形状によって費用は変動しますが、足場の設置は必須項目です。

作業費・人件費

足場代のほかにかかる費用として、高圧洗浄、養生、下地処理などの作業にかかる費用や、工事に必要な人件費があります。これらが全体の約30％を占めます。

その他

費用全体の残り約20％～30％は、事務手数料や職人の交通費、駐車場代といった費用が占めます。見積もりでは「諸経費」や「その他」と記載されることが多いですが、不明な場合は事前に確認しておきましょう。

外壁塗装の費用を抑えるコツ

外壁塗装は高額な出費となるため、できるだけ費用を抑えたいと考えるのは当然です。いくつかの方法を組み合わせて、経済的な負担を軽減しましょう。

相見積もりを取り寄せる

複数の業者から同じ条件で見積もりを取る相見積もりは、費用の適正価格を知るためのもっとも基本的な方法です。

相場よりも安すぎる業者は手抜き工事の可能性があるため注意が必要ですが、複数の見積もりを比較することで、各業者の提案内容や費用の内訳を詳細に確認できます。相見積もりを行うことで、価格と品質のバランスがとれた最適な業者を見つけやすくなります。

火災保険や補助金制度を検討する

自然災害（台風やひょうなど）が原因で外壁が傷ついた場合、火災保険が適用されることがあります。保険を利用すれば、費用負担を大幅に軽減できる可能性があるため、該当する場合は加入している保険内容を確認しましょう。

また、外壁塗装は自治体による補助金や助成金の対象となる場合があります。とくに、遮熱・断熱効果のある塗料を使用する省エネリフォームは、補助金制度が用意されているケースが多いです。お住まいの自治体のホームページで確認するか、業者に相談してみてください。

屋根塗装を同時に依頼する

外壁と屋根の塗装を別々に行うと、その都度足場を組む費用が発生します。外壁塗装と屋根塗装を同時に依頼すれば、足場代が1回分で済み、その分費用を節約できます。

屋根の寿命は外壁よりも短いことが多いため、外壁塗装のタイミングで屋根も一緒にメンテナンスすると、長期的に見て経済的です。

劣化が進む前に施工する

外壁の劣化が進行してから工事をすると、ひび割れ補修などに追加費用がかかり、工事費用が高額になる傾向があります。定期的なメンテナンスで、劣化が軽微なうちに塗装を行うことで、一度の工事費用を抑えることができます。

神奈川県の外壁塗装で使える補助金

神奈川県内のすべての自治体が外壁塗装の補助金制度を設けているわけではありませんが、一部の市区町村では独自の制度を用意しています。ここでは、人口の多い市や、特徴的な制度がある市をいくつかご紹介します。

• 相模原市：子育て世帯などを対象とした中古住宅の改修費補助事業があります。
• 横須賀市：二世帯住宅のリフォーム費用を補助する制度があり、外壁塗装も対象となる場合があります。
• 大和市：不燃化・バリアフリー化改修工事への補助金があり、不燃塗料への塗り替えなども対象です。
• 横浜市・川崎市：単独での外壁塗装に対する補助金制度は確認されていませんが、耐震補強や省エネ改修と同時に行うことで補助金が利用できるケースがあります。

各自治体の制度は、申請期間や条件、予算に限りがあるため、必ず最新の情報を確認するようにしましょう。

適切に外壁塗装をして住まいの性能や価値を守ろう

住宅の見た目を美しく蘇らせることはもちろん、機能性を回復・向上させたり、新たな機能をプラスしたりするためには、定期的な外壁塗装が欠かせません。神奈川県には多くの外壁塗装業者がありますが、まずは複数の業者に見積もりを依頼し、アフターフォローや実績なども併せて確認したうえで、安心して依頼できる業者を選びましょう。